高齢者向け膝サポーターおすすめ10選|歩きやすい選び方と注意点

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はじめに

「歩き始めに膝が痛む」
「階段で膝がぐらつく気がして怖い」

年齢とともに、こうした膝の不安を感じる方は少なくありません。

膝サポーターはドラッグストアや通販で手軽に買えますが、種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。
せっかく買っても「きつくて続かない」「すぐずれる」と、使わなくなってしまう方も多いのが現実です。

高齢者の膝サポーターは「目的」と「使う場面」で選ぶのが失敗しないコツです。

私は福祉用具専門相談員として、北海道で10年以上、福祉用具の選定と適合に携わってきました。
この記事では、カタログのスペックだけでは見えにくい「毎日使い続けられるか」を基準に、目的別のおすすめ膝サポーターをご紹介します。

膝サポーター選びで大切なのは、固定力の強さや機能の多さだけではありません。
どこを歩くのか、誰が着けるのか、毎日自分で着け外しできるのか。
使う人の暮らしに合っているかどうかで、本当に役立つ1枚が決まります。
サポーターが合わない人の見分け方や、着けたあとのチェックポイントもまとめましたので、ご本人はもちろん、ご家族の方もぜひ参考にしてください。

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迷ったらこの3つがおすすめ(目的別早見表)

まず次の表で目的に合うものを選んでください。
それぞれの詳しい特徴は、記事の後半でご紹介します。

目的おすすめ           こんな方に
歩きやすさ重視ソルボウォークニーサポーター散歩や買い物など、よく歩く方
しっかり固定メディエイドしっかりガードヒザスタンダード膝のぐらつきが気になる方
冷え・保温遠赤シルクひざサポーター膝が冷えるとこわばる方

どれにするか迷ったときは、次の基準で絞り込むのがおすすめです。

  • 着け外しが楽なサポーターを選ぶ
    どんなに性能がよくても、毎日着けられなければ役に立ちません。
  • 固定力は一段階弱いほうから試す
    最初から強い固定タイプを選ぶと、締め付けのつらさや着ける手間から、使わなくなってしまいがちです。
    軽めのタイプで物足りなければ固定タイプに切り替える、という順番が失敗の少ない選び方です。

ただし、膝のぐらつきが大きい方や、痛みで歩くのがつらい方は、固定タイプを選ぶのがおすすめです。

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高齢者に膝サポーターは必要?期待できること

膝サポーターは、痛みそのものを治す道具ではありません。
ただ、膝まわりを適度に支えたり温めたりすることで、日常の動作を安心して行う助けになります。高齢の方が使うと、主に次の3つが期待できます。

歩き始めや階段の不安をやわらげる

年齢を重ねると、立ち上がりや歩き始め、階段の上り下りで膝に不安を感じやすくなります。
サポーターで膝まわりを包むと、「支えられている」という安心感が生まれ、動き出しが楽に感じられる方もいます。

膝のぐらつきを抑える

太ももの筋力が落ちると、歩くときに膝が左右にぶれやすくなります。
ベルトや支柱で膝の横ぶれを抑えるタイプのサポーターは、ぐらつきが気になる方に向いています。

膝を冷やさない

膝が冷えると、こわばりや重だるさを感じやすくなります。
保温素材のサポーターなら、締め付けを抑えながら膝まわりを温かく保てます。

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高齢者向け膝サポーターの選び方

膝サポーターを選ぶときは、次の6つのポイントを順番に確認していくと、自分に合うものを絞り込みやすくなります。

①目的で選ぶ(歩きやすさ/固定/保温)

まずは膝サポーターを「何のために着けるのか」をはっきりさせましょう。

膝サポーターを目的別に選ぶポイント
タイプ向いている方苦手なこと製品の例
歩きやすさ重視散歩や買い物など、よく歩く方ぐらつきが大きいと、支えが足りないことがある・ソルボウォークニーサポーター
・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット
しっかり固定ぐらつきや痛みが気になる方重さや締め付けがあり、着け外しに手間がかかる・メディエイドしっかりガードヒザスタンダード
・ドクターニーライフ
・お医者さんのがっちり膝ベルト
保温冷えやこわばりが気になる方膝を支える力はあまり期待できない・遠赤シルクひざサポーター
・ゆったり編んだシルク混サポーター

目的に合わないタイプを選ぶと、「支えが足りない」「きつくてつらい」と感じて、使わなくなってしまいがちです。
いちばん悩んでいるポイントに合うタイプを選んでください。

② タイプで選ぶ(筒状/ベルトで巻くタイプ/支柱入り)

膝サポーターは、形で大きく3つに分かれます。

膝サポーターのタイプ
タイプ特徴注意したい方製品の例
筒状タイプ足を通して履く。着け心地が軽いむくみがある方、指の力が弱い方は履きにくいことがある・ソルボウォークニーサポーター
・健脚ひざサポーター
ベルトで巻くタイプ面ファスナー(マジックテープ)で巻き付ける。
締め具合を調整しやすく、座ったままでも着けやすい
巻く位置がずれると、支える力が落ちる・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット
・お医者さんのがっちり膝ベルト
支柱入りタイプ膝の両脇の支柱で、横ぶれを強く抑える重さやかさばりがあり、服の下では目立ちやすい・ドクターニーライフ
・メディエイドしっかりガードヒザスタンダード

③ 使う場面で選ぶ(家の中/外出・通院/夜間のトイレ)

家の中で過ごすときと外出するときでは、膝にかかる負担も、サポーターに求めることも違います。使う場面に合わせて選びましょう。

使う場面選ぶポイント製品の例
家の中座ったり立ったりをくり返すので、
着けたまま座っても苦しくない薄手のもの
・皮膚感覚ひざサポーターDX
・ゆったり編んだシルク混サポーター
外出・通院長く歩くので、ずれにくく、しっかり支えるもの・ソルボウォークニーサポーター
・メディエイドしっかりガードヒザスタンダード
夜間のトイレ暗い中ですぐ着けられる、着け外しが簡単なもの・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット

④ サイズは「どこを測るか」が製品ごとに違う

見落としがちなのが、サイズを決めるときに測る位置です。
膝サポーターは、メーカーや製品によって測る位置がばらばらです。

製品ごとのサイズ計測位置

「前に買ったサポーターがMだったから、今回もM」と選ぶと、測る位置が違ってサイズが合わないことがあります。
購入前に、その製品が指定する位置を必ず測ってください。
測り方の指示(立って測る、膝を伸ばして測るなど)がある場合は、その指示に従ってください。

脚が太めの方は、測った数値がその製品のサイズ表に収まるかも確かめましょう。
製品によっては、最大サイズがLまでしかないこともあります。
3Lなど大きいサイズがある製品は【大きいサイズ】でまとめて紹介しています。

⑤ 誰が着けるかで選ぶ(本人/家族/ヘルパー)

サポーターは、毎日自分で着け外しできなければ続きません。
次のような方は、着けやすさを最優先にしましょう。

サポーターを使う人適したタイプ製品の例
指の力が弱い方細かいベルトやフックより、大きめの面ファスナーで留めるタイプ・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット
前かがみがつらい方座ったまま膝の前で巻き付けられる、ベルトで巻くタイプ・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット
・お医者さんのがっちり膝ベルト
片手しか使えない方片手で巻けるタイプ
(筒状は両手で引き上げる必要がある)
面ファスナーで巻くタイプ
(片手で巻けるかは購入前に確認を)

ご家族やヘルパーが着ける場合も、巻くタイプのほうが位置を合わせやすく、締め具合も確かめやすいです。

介護用の靴で、ひもより面ファスナーで留めるタイプがよく選ばれるのは、指先に力が入りにくくても自分で着け外しできるからです。
サポーターも同じで、「自分で着けられるか」が、毎日使い続けられるかを大きく左右します。

⑥ 薄さ・肌ざわり・蒸れにくさで選ぶ

服の下に着けるなら、薄手のものを選ぶと目立ちにくく、座ったときのゴワつきも気になりにくくなります。
薄手のおすすめ製品は【薄手・女性向け】で紹介しています。

高齢の方の肌は乾燥しやすく、刺激にも敏感です。
肌に当たる部分の素材や、膝の裏がメッシュになっているかを確認しましょう。
毎日使うものなので、手洗いできるか、2枚組で洗い替えがあるかも大切なポイントです。

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【歩きやすさ重視】高齢者におすすめの膝サポーター

膝の動きを妨げずに、歩くときの不安をやわらげたい方には、次の2つの膝サポーターがおすすめです。
散歩や買い物、通院など、よく歩く方に向いています。

各商品の「専門相談員のチェックポイント」では、仕様から見て、どんな方に向いているか・向いていないかをまとめています。

ソルボウォークニーサポーター(三進興産)

膝の横ぶれやねじれを抑えて、歩きやすくすることを目的にした筒状のサポーターです。

  • 膝の安定を助ける「ソルボ膝パッド」入り
  • ずれ落ちを防ぐ加工と、両脇のサイドサポート付き
  • 左右兼用、手洗い可
  • サイズ(膝のお皿の上端から10cm上の周り):S 38〜42cm/M 42〜46cm/L 46〜50cm
専門相談員のチェックポイント
  • 向いている方:日常的によく歩き、歩くときの膝のぶれが気になる方
  • 向かない方:筒状なので、むくみが強い方や、指の力が弱く引き上げるのが難しい方

magicoLaboひざサポーターしっかりフィット(中山式産業)

「軽く・薄く・しっかりフィット」をうたう、巻き付けタイプのサポーターです。

  • 伸縮性のあるメッシュ生地で蒸れにくい
  • 型崩れやしわが起きにくい加工
  • 左右兼用・男女兼用、手洗い可
  • サイズ(膝の上の周り):M-L 約36〜44cm/L-LL 約43〜52cm
専門相談員のチェックポイント
  • 向いている方:服の下に目立たず着けたい方、軽さを重視する方
  • 向かない方:痛みが強く、しっかりした固定が必要な方(次の【しっかり固定】で紹介するタイプがおすすめ)
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【しっかり固定】医療用品メーカーの膝サポーター|痛みやぐらつきが強い人向け

膝のぐらつきが大きい方や、痛みで歩くのがつらい方には、次の3つの膝サポーターがおすすめです。
医療・介護用品メーカーの製品を中心に、ベルトや支柱で膝をしっかり支えるタイプを選びました。

なお、痛みが強い、腫れている、急に痛み出したという場合は、サポーターを選ぶ前に整形外科を受診してください。

メディエイドしっかりガードヒザスタンダード(日本シグマックス)

医療用品メーカーの日本シグマックスが手がける、樹脂製の支え(ステー)入りのサポーターです。

  • 樹脂ステーが膝の両脇を支え、ぶれを抑える
  • サイズ(太ももの周り):S 36〜40cm/M 40〜44cm/L 44〜48cm/LL 48〜52cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:固定力と動きやすさのバランスを取りたい方。初めて固定タイプを使う方
    • 向かない方:太ももで測るため、膝まわりと太ももの太さの差が大きい方は、サイズ選びに注意が必要

    ドクターニーライフ(アクト)

    膝の両脇に金属の支柱が入った、固定力の高いサポーターです。

    • 金属支柱で膝の横ぶれをしっかり抑える
    • 通気性のある素材を使用
    • 左右兼用
    • サイズ(膝のお皿の中心から14cm上の周り):M 44〜48cm/L 48〜53cm/XL 53〜58cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:膝のぐらつきが大きく、樹脂の支えでは物足りない方
    • 向かない方:支柱のぶん重さとかさがあるため、家の中で長時間着ける方や、ズボンの下に目立たず着けたい方

    お医者さんのがっちり膝ベルト(アルファックス)

    V字型の強力なベルトで、膝を上下からしっかり固定するサポーターです。

    • V字型ベルトで膝を上下から押さえる
    • 左右兼用
    • サイズ(膝のお皿の中心から11cm上の周り):S 33〜36cm/M 36〜39cm/L 39〜42cm/LL 42〜46cm/3L 46〜50cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:階段や立ち上がりで膝がぶれる方。3Lまであり、太めの方にも選びやすい
    • 向かない方:ベルトの締め具合で固定力が変わるため、自分で締め具合を調整するのが難しい方は、ご家族の手助けがあると安心
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    【薄手・女性向け】服の下に着けやすい膝サポーター

    スカートや細身のズボンの下でも目立ちにくい、薄手の膝サポーターを2つ紹介します。
    肌ざわりのよさや、色の選びやすさも重視しました。

    皮膚感覚ひざサポーターDX(丸光産業)

    「まるで皮膚感覚」をうたう、薄手でもしっかり支えるサポーターです。

    • 薄手ながら、膝をしっかり支えるつくり
    • 色はブラック×グレー、ベージュ×ピンクの2種類
    • 1枚入り
    • サイズ(膝のお皿の中心の周り):M 35〜38cm/L 38〜41cm/LL 41〜44cm/3L 44〜47cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:薄さと支えの両方がほしい方。
      ベージュ系の色を選びたい女性
    • 向かない方:筒状のため、むくみが強い方や、引き上げる力が弱い方

    肌着感覚ひざサポーター(丸光産業)

    綿混のストレッチ素材で、肌着のような着け心地をめざしたサポーターです。

    • 肌にやさしい綿混素材
    • 内側と外側のサポーターが一体になった二重構造で、膝を包み込む
    • 色はブラック、ベージュの2種類
    • サイズ(膝のお皿の中心の周り):M-L 35〜40cm/L-LL 38〜43cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:化学繊維の肌ざわりが苦手な方、肌が乾燥しやすい方
    • 向かない方:膝のぐらつきが大きく、強い固定が必要な方
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    【冷え・保温】膝を温めたい人向け

    膝の冷えやこわばりが気になる方には、次の2つの膝サポーターがおすすめです。
    締め付けが弱めなので、固定タイプがきつく感じる方や、寝る前のくつろぎ時間に使いたい方にも向いています。
    どちらも2枚入りなので、両膝に使うことも、洗い替えにすることもできます。

    遠赤シルクひざサポーター(セルヴァン)

    シルクの肌ざわりと、遠赤外線繊維の温かさを組み合わせたサポーターです。

    • 肌ざわりのよいシルク混素材
    • 遠赤外線繊維を使用
    • 2枚組
    • サイズ(膝まわり):M-L 25〜50cm/LL 30〜60cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:膝の冷えが気になり、肌ざわりも重視したい方。LLは60cmまで対応
    • 向かない方:膝のぐらつきを抑えたい方(支える力は弱め)

    ゆったり編んだシルク混サポーター(セルヴァン)

    ゆったりしたリブ編みで、締め付け感をおさえたシルク混のサポーターです。

    • 伸縮性のよいリブ編みで、締め付けが少ない
    • 膝用のほか、太ももまで覆う「ひざ用ロング」もある
    • 2枚入り、手洗い可
    • サイズ:ひざ用は膝まわり25〜50cm/ひざ用ロングは太もも周り30〜50cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:締め付けに敏感な方、むくみやすく、きついサポーターが使えない方
    • 向かない方:膝の不安定感をサポーターで支えたい方
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    【大きいサイズ】太めの方向けの膝サポーター

    脚が太めの方に向けて、大きいサイズがある膝サポーターを紹介します。

    ただし、サイズ表の数字だけを見て「この製品がいちばん大きい」と判断するのは注意が必要です。
    膝のお皿より上は太ももに近づくほど太くなるため、同じ人の脚でも、お皿の中心で測るか、お皿の14cm上で測るかで数値が変わります。
    各製品が指定する位置で測ったうえで、その数値がサイズ表に収まるかを確かめましょう。

    健脚ひざサポーター(キンキ)

    六角形のハニカム構造の編み方で、膝に沿って伸び縮みしながら支えるサポーターです。

    • 特許のハニカム構造で、膝の動きに合わせて360°伸縮する
    • 六角形の編み構造で、膝にかかる負担をやわらげる設計
    • 1枚入り
    • サイズ(膝のお皿の中心の周り):M 33〜37cm/L 37〜41cm/LL 41〜46cm/3L 46〜52cm
    専門相談員のチェックポイント
    • 向いている方:膝まわりが太めで、一般的なサイズでは合わなかった方
    • 向かない方:筒状のため、むくみが強い方や、引き上げる力が弱い方

    大きいサイズがある膝サポーターの比較

    この記事で紹介した製品のうち、大きいサイズがあるものをまとめました。
    測る位置に注目して選んでください。

    製品          測る位置最大サイズ紹介している項目
    健脚ひざサポーター膝のお皿の中心の周り3L:46〜52cm大きいサイズ
    皮膚感覚ひざサポーターDX膝のお皿の中心の周り3L:44〜47cm薄手・女性向け
    お医者さんのがっちり膝ベルト膝のお皿の中心から11cm上の周り3L:46〜50cmしっかり固定
    ドクターニーライフ膝のお皿の中心から14cm上の周りXL:53〜58cmしっかり固定
    遠赤シルクひざサポーター膝まわりLL:30〜60cm冷え・保温

    膝のお皿より上で測る製品は、太ももに近いぶん数値が大きくなります。
    「ドクターニーライフのXLが一番大きい」とは限らないので、ご自身の脚で各製品の位置を測ってから選びましょう。

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    膝サポーターが合わない人・使うときの注意点

    膝サポーターは、体の状態や使い方によっては、かえって負担になることもあります。
    次のような方は、選ぶときや使うときに注意してください。

    むくみがある方、皮膚が弱い方

    脚がむくみやすい方は、サポーターの締め付けでむくみが強くなったり、外したあとにくっきり跡が残ったりすることがあります。
    皮膚が薄く弱い方は、こすれや締め付けで赤みや傷ができることもあります。
    ふだん靴下のゴムの跡がくっきり残る方は、サポーターでも締め付けの影響が出やすいので、購入前の目安にしてください。

    こうした方は、締め付けの弱い保温タイプを選ぶ、着ける時間を短くする、といった工夫をしてください。
    足のむくみそのものが気になる方は、締め付けない靴下の記事も参考にしてください。

    むくみがあっても締め付けない!ゆったり介護用靴下おすすめ10選

    自分で着け外しできない方

    認知症などで「きつい」「痛い」と伝えられない方は、サポーターが食い込んでいても気づかれないことがあります。
    ご家族やヘルパーが着ける場合は、着ける時間を決め、外したときに皮膚の状態を確認するようにしましょう。

    これはサポーターに限らず、福祉用具全般にいえることです。
    ご本人が不具合を言葉で伝えられない場合は、周りが定期的に確認することが、トラブルを防ぐいちばんの方法です。

    膝折れがある方は、サポーターだけに頼らない

    歩いている途中で膝がガクッと折れる「膝折れ」がある方は、サポーターだけでは転倒を防ぎきれないことがあります。サポーターと組み合わせて、次のような用具も検討してください。

    • 杖:体重を分散し、歩くときの支えを増やせます。
    • 手すり:立ち上がりや階段など、膝に負担がかかる場所の支えになります。

    すでに介護保険のサービスを使っている方は、担当のケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談すると、歩行器や手すりなども含めて体に合った用具を一緒に選べます。

    つけっぱなし・締めすぎに注意する

    サポーターを一日中着けっぱなしにしたり、強く締めすぎたりすると、血の巡りが悪くなったり、皮膚に負担がかかったりします。
    動く時間に着けて、座って休むときや寝るときは外すのが基本です。

    また、サポーターに頼りすぎて、歩く機会が減ってしまうのは避けたいところです。
    サポーターを着けることで、散歩や買い物など、体を動かす機会を続けやすくする。
    それが膝サポーターの上手な使い方です。

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    膝サポーターを着けたあとに確認したい5つのポイント

    福祉用具は「選んで終わり」ではなく、実際に使ってみて体に合っているかを確かめることが大切です。
    私たち福祉用具専門相談員も、用具をお届けしたあとは必ず使い心地を確認します。
    膝サポーターも、着け始めてから数日は次の5つをチェックしてください。
    ご家族がそばで見て確認するのもおすすめです。

    膝サポーターを着けたあとのチェックポイント
    • 歩いたあとも、サポーターが膝のお皿の位置からずれていない
    • 膝の裏にしわや食い込みがない
    • 外したあと、皮膚に赤みや強い跡が残っていない
    • 足先が冷たくなったり、むくみが増えたりしていない
    • 着ける前より、歩きにくくなっていない

    ひとつでも当てはまらない項目があれば、サイズや締め具合が合っていない可能性があります。
    サイズを測り直す、締め具合をゆるめる、別のタイプに変えるなど、見直してみてください。

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    高齢者向け膝サポーターのよくある質問

    Q. 膝サポーターは1日何時間つけてもいいですか?寝るときは外すべき?

    何時間までという決まりはありませんが、散歩や家事など「動く時間」に着けて、座って休むときや寝るときは外すのが基本です。
    医師から着け方の指示がある場合は、その指示に従ってください。
    外したときは、皮膚に赤みや跡がないかを確認しましょう。

    Q. 介護保険で膝サポーターは買えますか?

    膝サポーターは、介護保険で借りたり買ったりできる福祉用具の対象に含まれていません。
    そのため、ドラッグストアや通販などで市販品を購入することになります。
    この記事で紹介した製品は、どれも市販品として購入できます。

    Q. サポーターを使うと筋力が落ちますか?

    サポーターに頼って、散歩や外出の機会が減ってしまうのは避けたいところです。
    動くときに着けて、これまでどおり体を動かす習慣を続けましょう。
    使う時間や使い方に不安があるときは、かかりつけの医師や理学療法士に相談してください。

    Q. 膝サポーターはどこで売っていますか?

    ドラッグストアやホームセンター、介護用品店、通販サイトで購入できます。
    種類やサイズが豊富なのは通販サイトです。
    通販で買う場合は、この記事でお伝えした「測る位置」を確認してから選ぶと、サイズの失敗を防げます。

    Q. 片方の膝だけに着けてもいいですか?

    痛みや不安があるほうだけに着けて問題ありません。
    紹介した製品の多くは左右兼用です。
    両膝に使いたい方や、洗い替えがほしい方は、2枚入りの製品が便利です。

    Q. 家族のために買ったサポーターを使ってくれません。どうすればいいですか?

    せっかく選んだサポーターを使ってもらえないと、もどかしく感じますよね。
    ご本人が着けなくなるのには、たいてい理由があります。
    多いのは「きつい」「暑い・蒸れる」「着けるのが面倒」の3つです。

    使わない理由見直し方製品の例
    きついサイズを測り直すか、締め付けの弱い保温タイプに変える・ゆったり編んだシルク混サポーター
    ・遠赤シルクひざサポーター
    暑い・蒸れる膝の裏がメッシュのものや、薄手のものに変える・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット
    ・皮膚感覚ひざサポーターDX
    着けるのが面倒筒状から、座ったまま巻けるベルトタイプに変える・magicoLaboひざサポーターしっかりフィット

    どれに当てはまるかは、ご本人に「着けてみてどう?」と気軽に聞いてみるのがいちばんの近道です。
    次に選ぶときは、ご本人と一緒にサイズを測ったり、商品を見比べたりすると、納得して使ってもらいやすくなります。

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    まとめ

    高齢者の膝サポーターは、「目的」と「使う場面」で選ぶのが失敗しないコツです。
    あらためて、目的別のおすすめをまとめます。

    目的おすすめ           こんな方に
    歩きやすさ重視ソルボウォークニーサポーター散歩や買い物など、よく歩く方
    しっかり固定メディエイドしっかりガードヒザスタンダード膝のぐらつきが気になる方
    冷え・保温遠赤シルクひざサポーター膝が冷えるとこわばる方

    購入前には、次の3点を必ず確認してください。

    膝サポーターを購入前に確認すべきポイント
    • その製品が指定する位置でサイズを測ったか
    • 本人(または介助する家族)が、毎日着け外しできるか
    • むくみや皮膚の弱さなど、サポーターが合わない状態に当てはまらないか

    膝サポーター選びで大切なのは、固定力の強さや機能の多さだけではありません。
    使う人の暮らしや体の状態に合ったものを選べば、毎日の外出や家事を安心して続ける助けになります。この記事が、ご本人とご家族にとって納得のいく1枚を選ぶきっかけになれば幸いです。

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