車椅子用酸素ボンベホルダー(ボンベ架)利点と取付時注意点┃メーカー別製品一覧

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はじめに

外出時に「車椅子に酸素ボンベを取り付けたいけれど、どれを選べば良いのかわからない…」と悩む方は少なくありません。
酸素ボンベは重さやサイズがさまざまなため、車椅子との相性や取り付け位置を誤ると、安定性が損なわれたり、使いにくさにつながることもあります。

本記事では、車椅子に安全かつしっかり固定できる酸素ボンベホルダーの選び方、取り付け時の注意点、メーカーごとの特徴の違いについてご紹介します。
ご家族の外出負担を軽減し、安心して移動できる環境づくりとしてお役立ていただけますと幸いです。。

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車椅子酸素ボンベホルダーの利点

在宅酸素療法で車椅子を使用する方にとって、酸素ボンベを安全に取り付けられることは、安心につながります。
酸素ボンベホルダーを使うことで、移動中もボンベを安定して固定でき、外出時の安全性を高める助けになります。

走行時の邪魔にならない位置に固定できる

一般的に、酸素ボンベホルダー(ボンベ架)は車椅子の背面に取り付けるため、膝まわりや腕まわりの操作を妨げず走行できます。
酸素ボンベが視界や動作の邪魔にならない位置に配置されます。

介助者の負担を軽減できる

ホルダーを使用することで酸素ボンベが安全に固定されるため、介助者は落下や揺れを心配する必要がなく、車椅子の操作に集中できます。
結果として、日常の移動にかかる車椅子介助負担の軽減も期待できます。

酸素ボンベホルダーの利点
  • 酸素ボンベホルダーは車椅子の背面に取り付けるため、膝・腕まわりの動作を妨げず、走行できる
  • ボンベが視界や動作の邪魔にならない
  • ボンベを安全に固定できるため、介助者は揺れや落下を気にせず車椅子操作に集中できる
  • 車椅子介助負担の軽減が期待できる
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酸素ボンベホルダーを取り付ける時の注意点・デメリット

ひじ掛けが跳ね上げできない場合がある

車椅子のティッピングバーに取り付ける場合、ひじ掛けを跳ね上げた際にボンベホルダーが干渉することがあります。
また、介助者が車椅子を操作する際の妨げになる場合もあるため、左右どちらに取り付けるかを検討することが重要です。
事前に干渉の有無や操作性への影響を確認しておくことで、より安全で使いやすい状態で使用できます。

後方に転倒の恐れがある

酸素ボンベの重さが後方に加わるため、車椅子は重心が後ろへ寄り、後方へ傾きやすくなる場合があります。
後方に倒れにくくするための転倒防止装置が取り付け可能な車椅子であれば、併用することで安全性をより高めることができます。
酸素ボンベホルダー取り付け後には、重心の変化や走行時の挙動を確認しておくと、安心して使用しやすくなります。

酸素ボンベホルダーの注意点・デメリット
  • ティッピングバーに取り付けるタイプは、ひじ掛けを跳ね上げた際にホルダーが干渉する可能性がある
  • 介助者の操作の邪魔になる場合もあるため、取り付け位置(左右)の検討が必要
  • 使用前に、ひじ掛けの可動や操作性への影響を確認しておくと安全性が高まる
  • 酸素ボンベの重さにより車椅子の重心が後方へ寄り、後方へ転倒しやすくなることがある
  • 転倒防止装置を併用できる車椅子なら、安全性をより確保しやすい
  • 取り付け後は、重心の変化や走行時の挙動を必ずチェックしておくと安心して使用できる
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車椅子用酸素ボンベホルダー(ボンベ架)の選び方

車椅子との互換性を確認する

酸素ボンベホルダー(ボンベ架)は、車いすのティッピングバーに取り付けるタイプが一般的です。

車椅子のパイプ径(直径)や形状によっては、取り付けができない場合があります。
製品説明に記載されている「適合パイプ径」を必ずチェックしましょう。

車椅子と同じメーカーが提供している酸素ボンベホルダーを選ぶと、取り付け互換に関する不安なく使用できます。

また、バッグタイプの酸素ボンベ収納製品であれば、ベルトで手すりなどに引っ掛けて使用できるため汎用性が高く、多くの車椅子に取り付け可能です。

対応する酸素ボンベサイズを確認する

酸素ボンベには、内容量や直径など複数のサイズがあり、それぞれ形状が異なります。
そのため、どのサイズのボンベに対応している製品かを事前に確認することが重要です。

例:直径130mm以下のボンベ対応 など
使用している酸素ボンベの仕様を確認し、それに適したボンベホルダーを選びましょう。

酸素ボンベホルダーの選び方
  • ティッピングバーに取り付けるタイプは、車椅子のパイプ径(直径)や形状によっては取り付けできない場合がある
  • 製品説明にある「適合パイプ径」を必ず確認する
  • 車椅子と同じメーカー製のボンベホルダーを選ぶと互換性の不安が少ない
  • バッグタイプの収納製品はベルトで固定するため汎用性が高く、多くの車椅子に取り付け可能
  • 酸素ボンベには複数のサイズがあるため、使用するボンベの直径・仕様に対応している製品を選ぶ必要がある
  • 「直径130mm以下対応」など、ボンベ対応サイズを確認してから製品を選ぶ
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メーカー別酸素ボンベホルダー(ボンベ架)製品

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日進医療器┃酸素ボンベホルダー(ボンベ架)

ボンベ架(小) KF-20S・KF-20S2/日進医療器

特徴
・携帯用酸素ボンベを車椅子へ安全に固定できる後付けタイプ
・クランプ固定式(KF-20S)とシートビス固定式(KF-20S2)の2種類から選べる
・車椅子後方に設置することで膝まわりの操作を妨げず、自然な走行が可能
・スチール製で安定性が高く、日常使用に適している

サイズ
内径:10.5cm
ボンベ収納部高さ:29cm

材質
スチール

重量
1.3kg

セット内容
ボンベ架本体
取付け用パイプ(径19〜22mm対応)

取り付け可能な車椅子
パイプ径19〜22mmのティッピングレバーを備えた車椅子

KF-23J 酸素ボンベ架/日進医療器

特徴
・NEO・NEOβシリーズ専用の転倒防止装置付き酸素ボンベ架
・ボンベ荷重による後方転倒リスクを軽減する構造を採用
・後方に張り出しすぎない形状で、段差の乗り越えや旋回を妨げにくい
・酸素ボンベの固定が安定し、日常的な屋内外の移動に適している

サイズ
ボンベ対応直径:130mm以下
ボンベ収納可能高さ:22cm

材質
スチール

重量
1.5kg

取り付け可能な車椅子
NEOシリーズ:NEO-1、NEO-1W、NEO-0L
NEOβシリーズ:NEO-1β、NEO-1Wβ

KF-23H 酸素ボンベ架/日進医療器

特徴
・NEO・NEOβシリーズ用に設計された転倒防止装置付き酸素ボンベ架
・ボンベ重量による後方転倒リスクを軽減するための安定構造を採用
・NEO-2WおよびNEO-2Wβのアームサポート跳ね上げ仕様に対応
・稼働時にフレームが干渉しないよう考慮された専用設計
・屋内外での走行性を維持しながら安全にボンベを固定できる

サイズ
ボンベ対応直径:130mm以下
ボンベ収納可能高さ:22cm

材質
スチール

重量
1.5kg

取り付け可能な車椅子
NEOシリーズ:NEO-2、NEO-2W
NEOβシリーズ:NEO-2β、NEO-2Wβ

KF-20R リクライニング用ボンベ架/日進医療器

特徴
・リクライニング式車椅子専用に設計された酸素ボンベ架
・ボンベを車椅子後部に安定して保持し、姿勢変化時も干渉しにくい構造
・耐久性のある金属フレームにより、長時間の使用にも適している
・標準シート幅40cmに対応し、リクライニング機能を妨げない専用設計

サイズ
内径:10.5cm(小ボンベ専用)

材質
金属フレーム(スチール)

重量
1.8kg

取り付け可能な車椅子
日進医療器リクライニング式車椅子(シート幅40cmモデル)

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ミキ┃酸素ボンベホルダー(ボンベ架)

MS-134(標準)/ミキ

特徴
・車軸位置に合わせて高さ調整ができ、最適な位置にボンベを固定できる
・ベルトで直径を調整でき、最大160mmまでの酸素ボンベに対応
・車椅子後方にスリムに収まる設計で、走行や旋回の妨げになりにくい
・酸素ボンベを安定保持し、外出時の安全性を確保できる

サイズ
全高:約300mm
対応ボンベ直径:最大160mmまで

材質
金属フレーム(スチール)

重量
900g

ウイング用ボンベ架 MS-0014/ミキ

特徴
・アームサポート(跳ね上げ式)を後方にはね上げても干渉しない専用設計
・ウイング機能を妨げず、スムーズに動作させながら酸素ボンベを保持できる
・内径130mmの酸素ボンベに対応し、外出時でも安定して使用できる
・後方に張り出しすぎない構造で、段差や旋回時の操作性を確保

サイズ
内径:130mm

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松永製作所┃酸素ボンベホルダー(ボンベ架)

ボンベ架(標準)/松永製作所

特徴
・酸素ボンベを車椅子後方に搭載するための金具で、直径110mmのボンベに対応
・車椅子の種類に応じた取り付け金具が用意され、幅広いモデルに適合
・後方への転倒リスクに配慮し、必要に応じて転倒防止金具の併用が推奨される

サイズ
対応ボンベ直径:110mm

材質
金属フレーム(スチール)

折りたたみ ボンベ架/松永製作所

特徴
・使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納できる省スペース設計
・走行時にボンベを安定して保持し、外出時の安全性を向上

サイズ
対応ボンベ直径:95mm~120mm

材質
金属フレーム(スチール)
樹脂パーツ(折りたたみ部分)

リクライニング用・跳ね上げ用ボンベ架/松永製作所

特徴
・リクライニングタイプ(一部機種を除く)やアームサポート跳ね上げタイプの車椅子に後付けできる専用ボンベ架
・バックサポートパイプにシート固定ビスで取り付ける構造で、しっかり固定できる
・転倒防止装置との併用が推奨されている

サイズ
対応ボンベ直径:110mm

材質
金属フレーム(スチール)

カワムラサイクル┃酸素ボンベホルダー(ボンベ架)

酸素ボンベ架台(2WAY用)/カワムラサイクル

特徴
・転倒防止金具を備えた酸素ボンベ架台で、安全性に配慮した設計
・工具不要で簡単に切り替えでき、φ100mm以下用/φ140mm以下用の2サイズのボンベに1台で対応
・ティッピング高さに応じて「中床用」「低床用」を選択でき、車椅子の仕様に合わせた最適な取り付けが可能
・安定したボンベ保持と、日常使用に適した耐久性を兼ね備える
・国内特許取得済みの独自構造で、走行性と安全性の両立を実現

サイズ
対応ボンベ直径:100mm以下 または 140mm以下
適応ティッピング高さ:
・中床用:およそ13〜19cm
・低床用:およそ7〜12cm

材質
金属フレーム(スチール)
樹脂パーツ(固定部)

酸素ボンベ架台(標準車用)/カワムラサイクル

特徴
・標準タイプの車椅子に後付けできる酸素ボンベ架台
・φ100mm以下用とφ130mm以下用の2種類があり、使用するボンベサイズに応じて選択可能
・しっかりとした金属フレームでボンベを安定保持し、走行時の揺れを抑える構造
・高さ約310mmのボンベ保持スペースがあり、一般的な酸素ボンベに対応
・車椅子の後方にスリムに収まり、操作性を損なわない設計

サイズ
ボンベ保持高さ:約310mm
対応ボンベ直径:
・φ100mm以下タイプ
・φ130mm以下タイプ

材質
金属フレーム(スチール)

重量
・φ100mm以下用:0.9kg
・φ130mm以下用:1.0kg

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その他のメーカー┃酸素ボンベホルダー(ボンベ架)

ボンベ楽(ラック)Ⅱ/ナンブ

特徴
・既存の車椅子に加工なしで簡単に後付けできる
・取り付けたまま車椅子を折りたためるため、収納や移動もスムーズ
・さまざまなタイプの酸素カートに対応し、汎用性が高い
・ワンタッチ機構で酸素カートの取り付け・取り外しが手早く行える
・使用状況に応じて柔軟にセットアップでき、外出時の利便性が高まる
※酸素カート・ボンベバッグは別売り

サイズ
460×50×60mm

材質
スチール、ステンレス、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール樹脂)、真鍮合金

重量
900g

セット内容
台座プレート付きベース
固定ベルト
止め具×4
スパナ(8mm/10mm)、六角レンチ(5mm)

取り付け可能な車椅子
ティッピングレバー直径:12~22mm
長さ:80mm以上
ティッピングレバー内幅:320~415mm
ティッピングレバーとバックレストパイプの角度が90°のもの

車イス用酸素ボンベキャリアー HP3040/アズワン

特徴
・車椅子フレームにしっかり固定できるクランプ式の酸素ボンベホルダー
・高さ調整が可能なスライド構造で、使用者や車椅子に合わせた位置調整がしやすい
・ボンベを囲むフレーム形状により保持力が高く、揺れを抑えた安定した固定が可能

サイズ
幅130×奥行230×高さ310mm
取付可能ボンベ外径:φ90〜φ124mm
固定ホルダー内径:上部 φ25mm / 下部 φ22mm

材質
フレーム:スチール
固定部品:樹脂

重量
約0.9kg

その他仕様
取付可能車椅子パイプ径:φ19・22・25mm
適合ボンベ:500Lサイズ

酸素ボンベバッグ/アズワン

特徴
・リュックタイプで持ち運びしやすく、移動時も負担が少ない
・車椅子の手すりに掛けて使用でき、外出がスムーズに行える
・透明窓付きでボンベ残量を確認しやすい
・外側ポケットに小物を収納でき、使い勝手が良い
・軽量素材で日常的に扱いやすい

サイズ
(300Lボンベ用)200×120×100×530mm
(500Lボンベ用)230×130×100×730mm

材質
本体:ナイロン100%
透明窓:PVC(塩化ビニール樹脂)
ベルト:PP(ポリプロピレン)

セット内容
酸素ボンベバッグ本体
ショルダーベルト

取り付け可能な車椅子
多くの介助・自走型車椅子で手すり部へ掛けて使用可能
※パイプ形状や背面仕様により適合が異なる場合あり

車椅子用酸素ボンベスタンド/lefeke

特徴

・高品質で耐久性のある生地を使用しており、破れにくく長期間の使用に適している
・取り付けはクリップを固定するだけで完了し、ベルトの長さも調整できるため多くの車椅子に対応しやすい
・隠し収納ポケット付きで、外出時の小物収納に便利。反射帯付きのため夜間の移動時も視認性を確保できる
・生地は水洗いでき、自然乾燥するだけでお手入れが簡単

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まとめ

在宅酸素療法を行っている方にとって、外出時に酸素ボンベを車椅子へ安全に取り付けられることは、安心して移動するために必要なことです。
酸素ボンベホルダーを使用することで、走行中でもボンベを安定して固定でき、本人も介助者も快適に移動できます。
本記事では、失敗しない選び方と取り付け時の注意をご紹介しました。

自分の生活環境に合った酸素ボンベホルダーを選べば、外出時の不安を少なくし、移動の自由度を高めることにつながります。
無理なく使える製品を選び、快適な外出をサポートしましょう。
本記事を参考に酸素ボンベホルダー選びにお役立ちいただけますと幸いです。

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