はじめに

本記事では、値段の安い車椅子を購入したあとに「思っていたより使いづらい…」と後悔してしまうことがないよう、車椅子の基本的な選び方と、3万円以下で購入できる製品の考え方を整理してご紹介しています。
車椅子選びで重要なのは、価格だけで判断しないことです。
使用する本人の体格や身体状況、室内・屋外といった使用環境に合っているかどうかで、使いやすさは大きく変わります。
価格を重視する場合でも、座幅や座面の高さ、折りたたみ時の大きさなど、最低限の条件だけは外さないようにしましょう。
これだけでも、車椅子購入で失敗する確率は下がると思います。
また、安い価格帯の車椅子ほど機能がシンプルな傾向があり、購入後に調整や工夫でカバーしにくい場合も少なくありません。
だからこそ、購入前の段階で確認すべきポイントを押さえておくことが大切です。
本記事では、その判断材料についてもご紹介していきます。
家計と介護の両立を考えると、車椅子の値段で迷うのは当然
車椅子は「必要だと分かっていても、値段が高そうで一歩踏み出しにくい」商品。
値段で迷うのは自然なことです。
大切なのは、家計を守りながらも、介護の負担を増やしにくい条件で選ぶことです。
車椅子は本体の価格だけでなく、置き場所の確保や折りたたみのしやすさ、車に積めるかどうかまで含めて、生活の中で“使い続けられるか”が決まります。
「想像より重くて玄関から出すのに一苦労」
「車に積むのが大変で外出の回数が減った」
という状態になると、せっかく購入しても出番が少なくなり、結果的に損をした感覚になりやすいのです。
実際使ってみると、玄関が狭い家庭では折りたたみ幅が合わずに通りにくかったり、車載する家庭では積み下ろしの負担が大きかったりします。
生活導線(玄関・廊下・車)に合うサイズと重さを選べば、価格を抑えても「使える買い物」になりやすくなります。
このあと紹介するチェック項目は、値段だけで決めてしまう前に“生活に合うか”を確認するためのものです。
条件を押さえて選べば、無理のない価格帯でも後悔を減らしやすくなります。
3万円以下の車椅子はなぜ安い?
3万円以下の車椅子が安い理由は、「品質が低いから」とは限りません。
価格が下がる背景には、機能を必要最低限に絞っていたり、構造をシンプルにして製造コストを抑えていたり、流通量が多い定番仕様で部品や生産が効率化されていたりと、いくつかの要因があります。
この価格帯は“機能”が少ないシンプルな仕様の傾向があります。
購入後に微調整でカバーしにくいケースもあるため、安さの理由を理解したうえで、サイズや使い方に合うかを事前に確認することが重要です。
機能が最小限だったり、フレームやシート素材がシンプルだったり、日本人向けの細かな配慮よりも海外の汎用仕様を優先している場合があります。
3万円以下でも利用する方の身体状況や用途に合っていれば、選び方次第で十分に実用的な一台は見つかります。
次の見出しでは、安い車椅子で起こりやすい不満と、購入前に確認したいポイントを整理していきます。
値段が安い理由
3万円以下の車椅子は、値段を下げるために「できること」を必要最低限に絞っているケースが多いです。
安さの背景を知っておくと、購入後のギャップを減らしやすくなります。
機能を絞っている
肘掛けの跳ね上げ(移乗しやすくする機能)や、フットレストの脱着・調整などを省くことで、価格が抑えられます。
また、座面クッションや付属品(バッグ類など)が最小限の仕様もあります。
必要な機能が決まっている方には十分ですが、
「移乗を楽にしたい」
「車載時に足元を外してコンパクトにしたい」
といった使い方を想定している場合は、購入前に対応可否を確認しておくと安心です。
素材や構造がシンプル
フレームや座シートの作りをシンプルにして、部品点数や加工工程を減らし、コストを抑えている場合があります。
その分、見た目が似ていても「座面がたわみやすい」「背もたれが張りにくい」など、座り心地の感じ方に差が出やすくなります。
また、車椅子フレームの剛性(しっかり感)に差があると、段差を越えたときに振動が伝わりやすかったり、押す側がガタつきを感じたりすることもあります。
製品レビューなどで“フレームのきしみ・座面の張り・縫製”あたりの評価も確認しておくと安心です。
海外製・汎用仕様が多い
海外向けの仕様・体格を想定した“汎用設計”で、部品の共通化や大量生産によりコストを下げていることがあります。
日本の住環境(玄関・廊下・エレベーター・段差)では、
「全幅がわずかに大きくて通りにくい」
「座幅や座奥行が体格と合わない」
「足台や肘掛けの位置が合いにくい」
と感じるケースもあります。
購入時には、写真等の印象だけで判断せず、全幅・座幅・座奥行・前座高などの寸法を数字で確認し、生活導線(ドア幅・曲がり角・車の開口部)に収まるかを事前にチェックしておくことが大切です。
安い価格帯で起こりやすい不満
3万円以下の車椅子は「基本的に使える」一方で、使い始めてから気づきやすい不満もあります。購入前に想定しておくと、後悔を減らしやすくなります。
想像より重い
価格を抑えたモデルは、軽量化よりも「丈夫さ」や「製造コスト」を優先していることがあるため、あらかじめ重量を確認しておきましょう。
車載や玄関の出し入れがある家庭は、「どこを持って持ち上げるか」「腰より高い位置まで上げる場面があるか」までイメージしておくと、想像とのギャップが少なくなります。
介助ブレーキが無い(押す人が不安)
安価な車椅子の中には、介助ブレーキ(手元で減速できるブレーキ)が付属しない機種もあります。
介助者が押す場面があるのに介助ブレーキがないと、坂道やスロープの下りでスピードを細かく調整しにくく、手の力だけで支え続ける必要が出やすくなります。
人混みや狭い通路でも減速しづらく、介助者の不安や疲れにつながることがあります。
さらに、停止時のブレーキ(駐車ブレーキ)は付いていても、移動中の“減速”は別物です。
外出や通院などで坂道・スロープを通ることがある家庭ほど、介助ブレーキの有無は満足度に直結しやすいポイントです。
路面の振動が気になる
ノーパンクタイヤは手入れが楽な反面、路面の凹凸を拾いやすく、段差や荒れた路面で振動が伝わりやすいことがあります。
屋外の移動距離が長い場合や、舗装が荒い道を通る場合は、乗る人が疲れやすく感じることもあります。
一方、エアタイヤは路面の当たりがやわらかく感じやすい反面、空気圧の管理(定期的な補充)やパンクのリスクがあります。
空気管理が難しい・手間を減らしたい場合は、メンテナンス性を優先してノーパンクを選ぶ方が安心です。
クッション性が足りず、別売クッションが必要になる
座面がシンプルな仕様だと、長く座ったときに硬さを感じたり、身体状況に合わない場合があります。
長時間の使用が想定される場合は、最初からクッション追加の費用も含めて考えると、価格比較が現実的になります。
なお、座クッションを追加すると厚み分だけ前座高が上がる場合があります。
足裏の接地感やフットサポートの位置が変わることもあるため、「クッションを足す前提」で選ぶなら、前座高や足元の感覚まで含めてイメージしておくと安心です。
サイズが合わない(座幅・座奥行・前座高の選択肢が少ない)
低価格帯はサイズ展開が少なく、汎用的な寸法の製品が中心です。
そのため「座幅がきつい/逆にブカブカする」
「座奥行が合わず姿勢が落ち着かない」
「前座高が合わず足が接地しにくい」
といったミスマッチが起こりやすい傾向があります。
サイズが合わないと、座りにくさだけでなく、介助のしにくさにもつながりやすくなります。
購入前に座幅・座奥行・前座高を数字で確認し、あわせて全幅が玄関や廊下を通れるか(生活導線)までチェックしておくと安心です。
失敗しない選び方は「サイズ」と「機能」で決まる
車椅子選びで失敗しやすい主な原因は、「サイズ」と「使い方」を決めないまま選んでしまうことです。
価格が安いかどうかと同時にこの2点を先に整理できているかが重要になります。
3万円以下の車椅子でも、体格に合うサイズを選び、室内・屋外・車載といった使い方に合う機能を押さえていれば、日常生活で困る場面は大きく減らせます。
反対に、ここを曖昧にすると、使いにくさを感じて出番が減りやすくなります。
この価格帯は調整できる幅が限られるため、購入前に「サイズ」と「使用環境」を決めておくことが、失敗を防ぐポイントです。
まず測る:座幅・座奥行・前座高
値段が安いか高いかにかかわらず、車椅子は購入前にまず「体に合う数値」を押さえることが大切です。
車椅子に実際に座ったとき、身体に無理なくフィットしているかを判断しやすい指標として、座幅・座奥行・前座高の3つがあります。
ここでは、それぞれの項目について、判断の目安とあわせて整理していきます。
座幅:座ったとき左右に指が1〜2本入る余裕がある状態
目安としては40〜42cm前後が標準的なレンジサイズです。
座幅が狭いと窮屈で疲れやすく、反対に広すぎると骨盤が安定しにくく、体が左右に寄りやすくなります。
製品ページの座幅(cm)を確認し、厚手の上着や冬場の衣類を着ることが多い方は、きつくなりすぎないかも合わせて考えると安心です。
座奥行:膝裏に指が1〜2本入る程度の余白がある状態
目安は40cm前後です。座奥行が長すぎたり短すぎると、姿勢が悪化する原因になる場合があります。
製品ページの座奥行(cm)を確認し、座ったときに膝裏へ圧がかかりすぎないかをイメージしておくと安心です。
前座高:足裏が安定して接地できるか(フットサポートの位置も含めて)
標準的には40〜43cm前後が多いです。前座高が高すぎると足裏が浮きやすく、太もも裏に体重がかかって落ち着きにくくなることがあります。反対に低すぎると膝が上がりやすく、姿勢が崩れやすく感じる場合があります。
室内中心なら「床に足裏が安定して着くか」を、外出中心なら「フットサポートに無理なく足を置けるか」を基準に、“足元が落ち着く高さ”かどうかを確認しましょう。
クッションを追加する予定がある場合は、その厚み分だけ前座高が上がることをあらかじめ想定しておくと失敗しにくくなります。
押す人目線:介助しやすさ(介助ブレーキの有無・重さ・折りたたみ)
低価格帯は仕様がシンプルな分、購入前に“介助のしやすさ”もあらかじめ想定しておくと後悔を減らしやすくなります。
車椅子は、重量が12〜15kg前後のモデルが多めです。
車載するときに「持ち上げる人が無理なく扱えるか」を考えましょう。
また、介助ブレーキ(手元で減速できるブレーキ)がないと、坂道・スロープ・人混みで速度調整がしにくくなります。
家族が押す場面があるなら、介助ブレーキの有無は確認しておくと安心です。
折りたたみは「折りたたみ幅」だけでなく、全幅や折りたたみ時の高さも含めて、玄関・廊下の一番狭い場所、車の荷室に収まるかを数字でチェックしましょう。
背折れ機能があると、よりコンパクトに折りたたみが可能になります。
小さく積むことができるので、合わせて確認すると、車載や収納のストレスを減らしやすくなります。
タイヤで快適さが変わる:ノーパンク/エアの違い
同じ車椅子でも、タイヤの種類で「振動の伝わり方」「扱いやすさ」「手間」が変わります。
どちらが正解というより、使う場所とメンテナンスのしやすさで選ぶのが現実的です。
- ノーパンクタイヤ:手入れは楽だが、振動が増える場合も
空気補充が不要で、パンクの心配が少ないのが大きなメリットです。
室内中心、または「空気管理が難しい」「手間を減らしたい」場合に向きやすい一方、段差や荒れた路面では凹凸を拾いやすく、振動が伝わりやすい傾向があります。 - エアタイヤ:路面の当たりはやわらかい、空気管理が必要
路面からの衝撃が和らぎやすく、屋外移動が多い人や、舗装が荒い道を通ることが多い場合に向きやすいです。
ただし空気圧が低いと押し重く感じやすくなるため、定期的な空気補充と、万一のパンクへの備えが必要になります。
タイヤサイズ(自走の漕ぎやすさ)
自走式の車椅子では、後輪(大きなタイヤ)のサイズによって漕ぎやすさや疲れやすさが変わります。
一般的に22インチ前後が標準的とされ、腕を自然な位置でハンドリムにかけやすく、少ない力で前に進みやすい傾向があります。
一方で、20インチ前後の小さめタイヤは、室内や狭い場所での取り回しが良い反面、腕とハンドリムの距離が遠くなり、長距離の自走では漕ぎにくさを感じやすい場合があります。
自走の頻度や移動距離を基準に、タイヤサイズを選ぶことが大切です。
車椅子にあると便利な付属・機能
低価格帯は「必要最低限」の仕様が多いため、生活の中で“助かる場面が多い機能”を先に知っておくと、比較がしやすくなります。
すべてが必須ではありませんが、使い方に当てはまるものがあれば優先度を上げると失敗しにくくなります。
介助ブレーキ(押す人がいるなら優先度高)
介助者が押す場面があるなら、坂道・スロープ・人混みで減速しやすく、安心感が出やすい機能です。
停止用のブレーキとは役割が違うため、「外出で押すことがあるか」を基準に確認しましょう。
背折れ(車載しやすい)
背もたれが折れると、折りたたみ時の“高さ”を抑えやすく、車の荷室に積みやすくなることがあります。
車載する家庭は、折りたたみ幅だけでなく、背折れの有無も合わせて見ると選びやすくなります。
脱着フットサポート(取り回しが楽)
足台(フットサポート)を外せると、玄関や車の積み下ろし時に引っかかりにくく、持ち運びや収納がしやすくなります。
介助での乗り降りが多い場合も、足元の取り回しが楽になりやすいポイントです。
ひじ掛け跳ね上げ(移乗がしやすい)
ひじ掛けを跳ね上げられると、ベッドや椅子への移動(乗り移り)で体を近づけやすくなります。
移乗の機会が多い家庭では、日々の手間が減りやすいので、必要に応じて優先度を上げましょう。
3万円以下のおすすめ車椅子をご紹介
3万円以下で探すなら、仕様やサイズ情報がきちんと掲載されている製品から候補を絞るほうが、失敗を減らしやすくなります。
安さを優先しすぎて情報が少ない商品を選ぶと、届いてから
「思っていたサイズと違う」
「使い方が分かりにくい」といったズレが起こりやすいからです。
購入時は本体価格だけで判断せず、送料込みの総額と、万一合わなかった場合の返品・交換条件(期限、送料、開封後の扱い)までセットで確認しておくと安心です。
選定基準
- 実勢販売価格が3万円以下の製品(※執筆時点の目安。購入時は送料込み総額で確認)
- サイズ情報(座幅・座奥行・前座高・耐荷重・全幅など)が明確
- 重量・折りたたみ寸法(折りたたみ幅、高さ等)の記載がある
- Amazon・楽天などのレビューで著しく評価が低くない(初期不良・ガタつき・説明不足の指摘が多すぎない)
NEO-1 / 日進医療器
特徴
・国内4大車椅子メーカーのひとつ、日進医療器が手がけるスタンダードモデル
・アルミフレームを採用した自走式車椅子で、価格を抑えつつ日常使いを想定した設計
・ノーパンクタイヤ仕様で、空気補充の手間がなく日常管理がしやすい
・背折れ式構造で、折りたたみ時の高さを抑えやすく車載や収納に配慮されている
素材
・フレーム:アルミ
・シート:ポリエステル
カラー
・ネイビーチェック
重量
・約12.7kg
座幅
・40cm
前座高
・43cm
座奥行
・40cm
全幅
・63cm
サイズ(使用時)
・全幅63 × 全長100 × 全高90cm
折りたたみ時サイズ
・全幅30 × 全長100 × 全高66cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):6インチ
・後輪:22インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ(ハイポリマー)
最大使用者体重
・100kg
背折れ機能
・あり

NEO-1は、国内4大車椅子メーカーのひとつである日進医療器の製品という点が大きな安心材料です。
長年、日本の医療・介護現場向けに車椅子を供給してきたメーカーなので、サイズ設計や操作感が日本人の体型や住環境に配慮された仕様になっています。
海外製の低価格モデルにありがちな『座りにくさ』が起こりにくく、初めて車椅子を選ぶ方でも扱いやすい印象です。
価格を抑えつつも、基本性能と信頼性を重視したい方には、候補に入れやすい1台だと思います。
車椅子 軽量 折りたたみ アルミ製 介助ブレーキ付き / Kaitou

特徴
・アルミフレーム採用で、軽量(本体重量約11kg)と耐久性を両立した自走・介助兼用モデル
・跳ね上げ式ひじ掛け仕様で、ベッドや椅子への乗り降り(移乗)がしやすい構造
・背折れ式でコンパクトに折りたたみ可能。車載や省スペース収納を想定しやすい
・ノーパンクタイヤ(前輪6インチ/後輪20インチ)を採用し、空気補充不要でメンテナンスの手間を軽減
・安全ベルト、サイドガード、フットサポートを標準装備し、安全性に配慮された設計
素材
・フレーム:アルミ
・シート:オックスフォード生地(メッシュ素材で通気性を考慮)
カラー
・ブルー
重量
・約11kg(本体重量)
座幅
・約37cm
前座高
・約49.5cm
座奥行
・約44.5cm
サイズ(使用時)
・全幅61 × 全長95 × 全高87cm
折りたたみ時サイズ
・全幅31 × 全長91.5 × 全高72.5cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):約6インチ
・後輪:約20インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・約100kg

このモデルは前座高がやや高めで、座幅も比較的ゆったりしています。
そのため、体格によっては足が床やフットサポートに届きにくく感じる場合があるので、サイズ確認は特に丁寧に行いたいところです。
後輪が20インチのため本体はコンパクトで、ひじ掛け跳ね上げ時の移乗や、室内での取り回しのしやすさはメリットといえます。
自走する場合、22インチ後輪の車椅子と比べると漕ぎやすさやや落ちると感じる可能性があります。
介助中心で使うのか、自操の頻度がどの程度あるのかを基準に、用途に合うかを判断すると選びやすいと思います。
自走式 折りたたみ車椅子ハピネス CA-10SU / ケアテックジャパン
特徴
・自走・介助のどちらでも使える自走介助兼用タイプ(後輪22インチ)
・メッシュ素材のダブルシートで通気性に配慮。シートは取り外して洗濯でき、清潔を保ちやすい
・背もたれ折りたたみ式で、収納や車載を想定しやすい
・ノーパンクタイヤ採用で、空気管理が不要。
・制動力の高いドラム式介助ブレーキを搭載
・安全ベルト・反射板付き、メーカー保証1年
素材
・アルミフレーム
カラー
・8色展開(シートカラー)
重量
・12kg
座幅
・43cm
前座高
・47cm
座奥行
・42cm
サイズ(使用時)
・全幅61.5 × 全長96.5 × 全高90cm
折りたたみ時サイズ
・全幅38 × 全長78 × 全高70cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):6インチ
・後輪:22インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・100kg

後輪22インチなので自走時に漕ぎやすく、軽量アルミフレームで取り回しもしやすい仕様です。
背折れ対応でコンパクトに折りたためる点も含めて、この価格帯としては機能がしっかり揃ったモデルだと思います。
前座高が47cmとやや高めの設計のため、小柄な方や足付き重視の方はサイズ確認が必須です。
足裏の接地感やフットサポート位置を事前にイメージして選ぶと安心です。
コンフォート CAH-50SU/ケアテックジャパン
特徴
・自走・介助の両方に対応する自走介助兼用タイプ(後輪22インチ)
・ひじ掛け跳ね上げ+脚部スイングアウトで、移乗(ベッド・椅子への乗り移り)や取り回しを考えた構成
・ドラム式介助ブレーキ+駐車ブレーキを搭載し、介助時の減速操作を想定しやすい
・転倒防止バーを標準装備(後方への転倒リスクを軽減する目的のパーツ)
・Wシートで、シートを取り外して洗濯できる仕様(清潔を保ちやすい)
・メーカー保証1年
素材
・アルミ(フレーム)
カラー
・8カラー
重量
・約13.5kg
座幅
・40cm
前座高
・約47cm
座奥行
・41cm
サイズ(使用時)
・全幅 約60 × 全長 97.5 × 全高 90cm
折りたたみ時サイズ
・全幅 約36 × 全長 72 × 全高 70.5cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):6インチ
・後輪:22インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・100kg

この価格帯で、ひじ掛け跳ね上げや脚部スイングアウトまで備えた“多機能タイプ”を探している方には、候補に入れやすい一台だと思います。
移乗動作がしやすい仕様なので、ベッドや椅子への乗り移りが多いご家庭でも使い勝手をイメージしやすいです。
前座高が約47cmとやや高めの設計です。小柄な方や足付き感を重視する場合は、必ずサイズ確認を。
床への接地感やフットサポートの位置まで事前に想定しておくと、購入後のギャップを減らせます。
自走式 スチール製 ウィッシュ CS-10 / ケアテックジャパン
特徴
・スチールフレーム採用で、しっかりした剛性と耐久性を重視した自走専用モデル(備品用としても選ばれやすい)
・ノーパンクタイヤ採用で空気管理が不要。室内利用や施設内での運用と相性を取りやすい
・座幅43cmのゆったり設計で、体格がしっかりした方でも座りやすいサイズ感
・背折れ対応で折りたたみ時に高さを抑えやすく、収納や車載を想定しやすい
・安全ベルト、反射板付き/メーカー保証1年
・介助ブレーキはなし(駐車ブレーキはあり)
素材
・スチール
カラー
・スタンダードチェック、チェックレッド
重量
・14kg
座幅
・43cm
前座高
・46cm
座奥行
・43cm
サイズ(使用時)
・全幅65 × 全長98.5 × 全高89.5cm
折りたたみ時サイズ
・全幅33 × 全長95 × 全高70cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):6インチ
・後輪:22インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・100kg

スチール製でしっかりした作りなので、耐久性を重視したい方には安心感があります。
介助ブレーキが付いていない自走専用モデルのため、屋外で介助者が押す使い方よりも、自走のみでの使用や施設・室内での利用に向いています。
価格を抑えられる点も魅力なので、施設の備品用や複数台まとめて導入したいケースでも選びやすい車椅子だと思います。
EN-50MBL・EN-50NC/マキテック
特徴
・アルミ合金フレームを採用した、扱いやすい標準的な自走式車椅子
・後輪22インチのノーパンクタイヤ仕様で、空気管理の手間がかからない
・座面40×40cm、前座高43cmのベーシック設計で体格を選びにくい
素材
本体:アルミ合金
シート:ポリエステル
カラー
ブルー迷彩(EN-50MBL)
ネイビーチェック(EN-50NC)
重量
12kg
座幅
40cm
前座高
43cm
座奥行
40cm
全幅
64cm
サイズ
全幅64 × 全長99.5 × 全高87.5cm
折りたたみ時サイズ
全幅32 × 全長99.5 × 全高66cm
車輪サイズ
前輪(キャスター):6インチ
後輪:22インチ
タイヤ
ノーパンクタイヤ

座幅40cm・前座高43cmと、日本人の体型に合わせやすい基本サイズの自走式車椅子です。
価格を抑えつつ、22インチ後輪で自走もしやすく、「まずは無理なく使える1台」を探している方に向いています。
迷彩柄のシートは好みが分かれますが、見た目に個性があり、施設備品と混同しにくい点も特徴です。
Nice Way6 自走式折りたたみ 車椅子 / ナイス ウェイ
特徴
・自走・介助の両方に対応するタイプで、後輪20インチのコンパクト設計
・ひじ掛けを後方に跳ね上げられる構造で、走行時やベッドへの移乗時に腕まわりの邪魔になりにくい
・背折れ+折りたたみ対応で、たたんだ状態でも取っ手で持ち運びしやすい仕様
・転倒防止キャスター付き(着脱可能)で、段差や傾斜での後方転倒リスクに配慮
・メーカー保証1年
素材
・アルミ
カラー
・ブラック系
重量
・約11kg
座幅
・約44cm
前座高
・約46cm
座奥行
・約38cm
サイズ(使用時)
・全幅 約61 × 全長 約100 × 全高 約90cm
折りたたみ時サイズ
・全幅 約31 × 全長 約78 × 全高 約67cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):約7インチ
・後輪:約20インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・約95kg

座幅が約44cm、前座高が約46cmとやや大きめの設計なので、体格がしっかりした方に向いている車椅子です。標準サイズでは窮屈に感じやすい方でも、座ったときに余裕を持ちやすい寸法だと思います。
価格帯を抑えたモデルながら、ひじ掛け跳ね上げや転倒防止キャスター(着脱可)が標準で付属している点は大きなポイントです。
ベッドや椅子への移乗が多い方や、後方に体重がかかりやすい方にとっては、安心感につながりやすい仕様といえます。
後輪は20インチで全体がコンパクトにまとまっているため、取り回しや収納性を重視したい方にも向いています。
座面高さが高めのため、小柄な方や足裏接地を重視する場合は、事前にサイズ確認をしてから選ぶのがおすすめです。
NEO-2 / 日進医療器
特徴
・国内4大車椅子メーカーのひとつ、日進医療器が手がけるスタンダードな自走式モデル
・前輪6インチ×後輪16インチの構成で、屋内外の移動を想定したベーシック仕様
・ノーパンク(ハイポリマー)タイヤ装備で、空気補充が不要なメンテナンス性を重視した設計
素材
・フレーム:アルミ
・シート:ポリエステル
カラー
・ネイビーチェック
重量
・約12.0kg
座幅
・40cm
前座高
・43cm
座奥行
・40cm
全幅
・60cm
サイズ
・幅60 × 奥行97 × 高さ90cm
折りたたみ時サイズ
・幅27 × 奥行91 × 高さ67cm
車輪サイズ
・前輪:6インチ
・後輪:16インチ
最大使用者体重
・100kg
背折れ機能
・あり

NEO-2は、NEO-1の介助式モデルです。
国内4大車椅子メーカーのひとつである日進医療器の製品という点が大きな安心材料です。
長年、日本の医療・介護現場向けに車椅子を供給してきたメーカーなので、サイズ設計や操作感が日本人の体型や住環境に配慮された仕様になっています。
海外製の低価格モデルにありがちな『座りにくさ』が起こりにくく、初めて車椅子を選ぶ方でも扱いやすい印象です。
価格を抑えつつも、基本性能と信頼性を重視したい方には、候補に入れやすい1台だと思います。
【介護福祉士監修】介助用車いす 折りたたみ/Rodinny poklad

特徴
・約8kgの軽量設計で、持ち運びや車載の負担を抑えやすい
・ワンタッチで折りたたみ可能+折りたたみ後は自立しやすく、玄関や廊下でも置き場所に困りにくい
・ひじ掛けが後方に大きく回転(270度回転の設計)し、横移乗の動作を想定したつくり
・足置き跳ね上げ式で、前方からの立ち上がり・着座や介助時の足元スペースを確保しやすい
・駐車ロック付きブレーキで、停車中のズレ・動き出しを抑えやすい
・ノーパンクタイヤで空気管理が不要
・安全ベルト、サイドガード、フットサポートが標準装備
素材
・シート素材:オックスフォード生地
・フレーム素材:アルミ
カラー
・ブラック系
重量
・約8kg
座幅
・46cm
前座高
・48cm
座奥行
・40cm
サイズ(全体寸法)
・全幅50 × 全長60 × 全高85cm
折りたたみ時サイズ
・幅25cm/高さ67cm
車輪サイズ
・20cm
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・背折れ式
最大使用者体重
・約100kg

約8kgの軽量設計で持ち運びや車載がしやすく、必要なときだけ使いたい方におすすめのモデルです。
価格も比較的安価なので、初めての介助用車いすやサブ用途として導入しやすい点は大きなメリットだと思います。
後輪は小径仕様のため、段差や縁石では乗り越えにくい場面が出る可能性があります。屋外での移動距離が長い場合や段差が多い環境では注意が必要です。
主に屋内やフラットな場所での使用、車移動が中心の方に向いた一台といえます。
介助型車椅子 車いす 折り畳み式/ESLUVE
特徴
・折り畳み式で持ち運びしやすい
・レッグサポート付きで足を置いたときに安定しやすい
・衣類の挟み込みや巻き込みを防ぎやすいサイドガード付き
・ノーパンクタイヤで空気入れ不要
・前輪7インチのユニバーサルキャスターで小回りしやすい設計
・フットサポートは調節可能/シートベルトは長さ調整可能
・PU製の滑り止めアームレストで腕を置いたときに滑りにくい仕様
素材
・フレーム:スチール
・アームレスト:PU
カラー
・ブラック、レッド、ブルー
重量
・約12kg
座幅
・約42cm
前座高
・約45cm
座奥行
・約42cm
サイズ
・長さ58cm × 幅42cm × 高さ89cm
車輪サイズ
・前輪(キャスター):7インチ
・後輪:16インチ
タイヤ
・ノーパンクタイヤ
背折れ機能
・あり
最大使用者体重
・100kg

価格を抑えつつ、軽さとコンパクトさを重視したい方に向いている介助式車いすです。
折りたたみ幅がスリムで持ち運びやすく、車載や一時的な使用にも使いやすい設計だと思います。
介助前提で、安価・軽量・省スペースを重視する方には検討しやすい1台です。
車椅子 売れ筋ランキング
よくある質問(FAQ)
Q1. 3万円以下の安い車椅子でも日常的に使えますか?
室内の短い移動や、外出回数が少ない使い方であれば、日常的に使えるケースは多いです。
段差が多い道や長時間の使用では「重さ」「振動」「操作のしやすさ」が負担として出やすくなります。
購入前に、この記事で紹介した サイズ(座幅・座奥行・前座高) と 使用環境(室内/屋外/車載) を一度整理しておくと、ミスマッチを減らしやすくなります。
Q2. 安い車椅子は重いと聞きますが、どのくらいが目安ですか?
低価格帯では 12〜15kg前後 がひとつの目安になりやすいです。
ただし重要なのは数字そのものより、車載や玄関の出し入れを 日常的に繰り返せるか です。
荷室まで持ち上げる家庭は、持ち上げ高さによって体感の負担が変わるため、可能なら「積み下ろしの動き」をイメージして選びましょう。
Q3. ノーパンクタイヤとエアタイヤは、どちらを選ぶべきですか?
手間を減らしたい・空気管理が難しい場合は ノーパンク、屋外移動が多く振動を抑えたい場合は エア が向きやすいです。
迷ったら「普段よく通る道(通院の歩道、段差、舗装の荒さ)」を基準にすると選びやすくなります。
Q4. 介助ブレーキは必ず必要ですか?
家族が後ろから押す場面があるなら、介助ブレーキ付きのほうが安心できるケースが多いです。
とくに坂道やスロープ、人混みでは 移動中の減速 がしやすくなります。
室内中心で介助がほとんどない場合は優先度が下がることもあるため、「外出で押すかどうか」で判断しましょう。
Q5. 通販で買ってサイズが合わなかった場合はどうすればいいですか?
まずは購入前に 返品・交換条件(期限、送料、開封後の扱い) を確認しておくのが基本です。
そのうえで、座幅・座奥行・前座高を事前に測っておくと、サイズ違いのリスクを大きく減らせます。
Q6. クッションは別で用意したほうがいいですか?
座面が硬めに感じる場合は、別売りクッションで座り心地が変わることがあります。
長く座る予定があるなら、最初から予算に入れておくと安心です。
なお、クッションの厚みによって前座高が上がり、足元の感覚が変わる場合があるため、「クッション込みで高さが合うか」もあわせて想定しておきましょう。
まとめ
3万円以下の車椅子でも、失敗を減らすには、サイズと使い方の条件を固めてから選ぶことです。
低価格帯は体格に合う数値と生活導線を購入前に数字で確認するほど後悔しにくくなります。
座幅・座奥行・前座高が合わないと窮屈さや足付きの不安が出やすいので要注意です。
・座幅/座奥行/前座高/耐荷重を購入前にあらかじめ計測して置く
・介助者が使用する場合は介助ブレーキ付きのモデルを選ぶ
・タイヤは種類(ノーパンク/エアタイヤ)と後輪径のサイズで選ぶ
・折りたたみ寸法と重量を確認
介助の有無で介助ブレーキを判断し、タイヤの種類と後輪径、折りたたみ寸法と重量まで比較しましょう。介助する方の負担も確認すると安心です。
仕様や保証が明確な定番モデルを選び、送料込み総額と返品条件まで確認して購入を決めると安心です。
本記事を参考に、最適な車椅子を見つけていただけますと幸いです。
介護マーケットを運営しているもっちゃんといいます。
このブログでは、介護に関わるご家族や支援をされている方に向けて、介護ベッドや靴、手すりなど、日常で役立つ介護用品の情報をまとめています。
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