最軽量車いすミキのカルッタ”CRT-1 ”のレビューとシリーズ比較

ミキ カルッタ CRT-1
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はじめに

2020年8月21日公開 菅田将暉さん主演の映画『糸』のワンシーンで、MIKI(ミキ)製”CRT-1カルッタ”が使用されていましたので、この機会にご紹介したいと思います。

また、CRTシリーズの特徴もまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

軽量車いすをお探しの方は、別ページにて各メーカーの軽量車いす(自走型)比較をしていますので、ぜひ御覧ください。

おすすめの自走型軽量車いす 折りたたみ コンパクト
重量のある車いすは、自走時に重く感じますし、収納や積載する時の負担軽減につながります。今回は、本体重量10㎏台(一部11㎏台もあります)以下の超軽量な車いすをまとめましたので、ぜひ参考にして下さい!

映画『糸』で使用されたCRT-1とは

映画『糸』の予告動画にも数秒ですが、0:41辺りに映っています。

映画『糸』の中で使用されている車いすは、車いすメーカーMIKIのCRTシリーズCRT-1(カルッタ)になります。

MIKIのCRTシリーズは、軽量ながら高い強度が特徴の車いすです。

車いすは、介護される方の安全な移動を確保しなければならないので、強度を保ちつつ軽量な仕様にするには、大変な技術が必要だと思います。そういった意味で、CRTシリーズは、とても良い製品だと感じます。

車いすが軽量であると、車の積載時や収納時に介助者の負担がとても軽減されます。

介助者が女性や高齢の方であれば、尚更、車いすが軽量であるメリットが高いです。

CRT-1は、CRTシリーズの中でも軽量のスタンダードタイプになります。


CRT-1の特徴

CRT-1は、女性や力の弱い方に最適な、重さわずか9.4㎏の超軽量車いすです。

出典:株式会社ミキ

仕様

重量:9.4㎏

前座高:435㎜

耐荷重:100㎏

主な機能

背折れ機能:車いすの押し手ハンドルを折りたたみが可能なので、車両積載時や収納時にコンパクトになります。

クッションキャスタ:屋外用の6インチクッションキャスタを使用しているので、屋外や自宅内の段差にも対応可能です。

寸法:自走型車いすながら、全幅が550㎜とコンパクトな仕様となっている為、屋内でも取り回ししやすい寸法です。

寸法は下記画像をご参照ください。

※2 シート幅はアームパイプの内々の幅です。( )内は座シートの幅です。
出典:株式会社ミキ

折りたたみ寸法:全長930/全高705/全幅320(mm)

シートカラー

出典:株式会社ミキ

CRT-1のおすすめポイント

・軽量で車両への積載や収納がしやすい。車いすを持ち上げる力の弱い方の負担軽減になります。

・国内メーカーの車いすなので、作りがしっかりしていて安心。

・全幅がコンパクトなので、屋内でも使用しやすい。


選定時の注意点

・最軽量仕様の車いすなので、シートが薄い仕様になっています。床ずれリスク等がある方は、車いす用クッションを併用してご使用ください。

・CRTシリーズは、用途などによって20種類以上のモデルがありますので、身体状態や使用環境に応じたモデルを選びましょう。。CRT-1は標準タイプの自走型です。

・CRT-1Loの”Lo”はロータイプの事で、前座高の低いモデルです。足漕ぎする場合や低身長の方におすすめのタイプです。


CRTシリーズ一覧と特長/重量の比較

CRTシリーズそれぞれの特徴と重量をまとめました。

型番特徴重量
CRT-1標準自走型軽い、コンパクト9.4㎏
CRT-1Lo標準自走型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面9.4㎏
CRT-2標準介助型軽い、コンパクト7.9㎏
CRT-2Lo標準介助型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面7.9㎏
CRT-3多機能自走型軽い、コンパクト、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
※1
10.7㎏
CRT-3Lo多機能自走型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
10.7㎏
CRT-4多機能介助型軽い、コンパクト、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
9.3㎏
CRT-4Lo多機能介助型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
9.3㎏
CRT-5多機能自走型軽い、コンパクト、ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
※2
9.9㎏
CRT-5Lo多機能自走型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面、
ワンハンドブレーキ、
ハイポリマータイヤ
9.9㎏
CRT-6多機能介助型軽い、コンパクト、ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
9.1㎏
CRT-6Lo多機能介助型
低床仕様
軽い、コンパクト、低座面、
ワンハンドブレーキ、
ハイポリマータイヤ
9.1㎏
CRT-7多機能自走型軽い、コンパクト、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
11.2㎏
CRT-7Lo多機能自走型軽い、コンパクト、低座面、
移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
11.2㎏
CRT-8多機能介助型軽い、コンパクト、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
10.5㎏
CRT-8Lo多機能介助型軽い、コンパクト、低座面、
移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
ワンハンドブレーキ
ハイポリマータイヤ
10.5㎏
CRT-1-CZモジュール自走型軽い、低座面、モジュール(座幅)
※3
11.1kg
CRT-2-CZモジュール介助型軽い、低座面、モジュール(座幅)9.9㎏
CRT-1LoBノンバックブレーキ自走型軽い、コンパクト、低座面、
ノンバックブレーキシステム※4
12.3㎏
CRT-3LoBノンバックブレーキ多機能自走型軽い、コンパクト、低座面、
ノンバックブレーキシステム
移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
13.4㎏
CRT-0標準自走型軽い、コンパクト8.9㎏
CRT-WRティルト/リクライニング介助型軽い、コンパクト、移乗に便利
ウイング、スイングアウト仕様
ティルト、リクライニング※5
16.8㎏

※1 ウイングとは、ひじ掛け跳ね上げ機能です。移乗時にひじ掛けが邪魔になりません。

スイングアウトとは、足台を脱着することができる機能です。移乗時やテーブルなどに車いすを近づける時に便利です。

※2 ワンハンドブレーキとは、車いすのブレーキを片側のみの操作で、両輪ブレーキがかかる仕組みのタックルブレーキです。片麻痺の方や、介助者の負担軽減に役立つ機能です。

ハイポリマータイヤとは、エアーレス仕様になっているので、パンクがなく、空気調整が必要ないタイヤになります。空気圧メンテナンスのできない方におすすめの機能です。

※3 モジュール機能とは、工具などを使用して、シート幅などのサイズ調整が可能な機能です。

※4 ノンバックブレーキシステムとは、車いすから立ち上がると自動的にブレーキがかかる仕組みの車いすです。認知症などでブレーキをかけ忘れる方の転倒リスクを軽減する機能です。

※5 ティルト機能とは、車いすの座面を傾けることができる機能です。座位姿勢のまま傾けることができるので、除圧効果や食事介助時に役立ちます。CRT-WRはティルトとリクライニングの両方を備えているので、座面の傾きと背シート角度を両方調整できます。

各モデルの詳細は以下よりご確認下さい
CRTシリーズ自走型

CRTシリーズ介助型

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