形状・素材別でわかるポジショニングクッションの選び方とおすすめ6選

ポジショニングクッション
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ポジショニングクッションとはどんなもの?

体位変換・褥瘡予防に欠かせない存在

介護の現場でよく耳にする「褥瘡(じょくそう)・床ずれ」は、長時間同じ姿勢でいることにより血流が滞り、皮膚や筋肉が傷ついてしまう状態です。

ポジショニングクッションは、体圧を分散させることで、この褥瘡を予防する役割を果たします。

特に、寝たきりの高齢者や身体が自由に動かせない方にとって、体位を変える(体位変換)ことは非常に重要であり、介護者の負担も軽減できます。

寝たきりの方の快適性を保つために

寝たきりの方が長時間同じ姿勢でいると、痛みや不快感を覚えることがあります。

ポジショニングクッションを使うことで、身体の一部にかかる圧力を軽減し、安楽な姿勢を保つことができます。

ポジショニングクッションを選ぶときのポイント

利用者の身体状況に合う形状と素材を選ぶ

クッションを選ぶ際は、利用者の身体の状態や症状に合わせた形状と素材を選ぶことが大切です。

身体をしっかりと支える必要がある場合は、ウレタン素材や三角型のクッションが適しています。
より柔らかく身体にフィットする使い心地を重視する場合は、ビーズ素材やロールタイプのクッションが適しています。

クッションカバーの素材にも注意

クッション本体の素材だけでなく、カバーの素材も重要です。

夏場や汗をかきやすい方には、吸湿性や通気性の高い綿やメッシュ素材のカバータイプを使用することで、蒸れを防ぎ、肌への負担を軽減します。

また、汚染の心配がある方は、防水カバータイプやクッションを丸洗いできるタイプがおすすめです。

ポジショニングクッションの主な形状と特徴

角型(正方形)

大型のサイズは、上半身や下半身を広く支えるのに適しています。
多用途に使える形状であり、複数のポジションで活躍します。

角型(長方形)

用途に応じてさまざまな大きさがあり、背中や膝、足元など部位ごとに対応できます。
使用頻度が高く、介護現場でよく見られる形状です。

U字型・ブーメラン型

腕やひじなど上肢のポジショニングに使用しやすく、包み込むように身体を支えます。

大きめサイズは上半身を支える用途にも向いています。

円柱型・ロールタイプ

ビーズなどの柔らかい素材で、形を変えやすく、身体にフィットしやすいのが特長です。

側臥位(横向き寝)や腹臥位(うつ伏せ寝)などの姿勢に対応しやすく、多用途に使えます。

三角型(楔型)

中材がしっかりとした素材なので、安定性が高く、姿勢を固定するのに適しています。

側臥位時に背中に差し込んだり、おむつ交換時にも使用される便利な形状です。

ウェーブ型

自由に形を変えて使用でき、丸めたり折ったりすることができます。

下肢のポジショニングに向いており、関節の保護にも有効です。

素材別ポジショニングクッションのメリット

素材(中材)は、ウレタン、ビーズが主流ですが、皮膚のケアが必要な向けに、ジェルタイプもあります。

ウレタン素材:安定性が高い

しっかりとした硬さで体重をしっかり支えます。

姿勢保持に優れており、長時間使用しても型崩れしにくいのが特長です。

ビーズ素材:柔軟で体にフィット

小さなビーズが詰まった素材で、自由に変形し、身体に沿わせたり、フィットしやすい。

軽量で扱いやすく、持ち運びにも便利。

ジェル素材:皮膚のずれが心配な場合に有効

表面が滑らかで、皮膚との摩擦が少ないため、皮膚の弱い方や褥瘡予防に適しています。

ポジショニングクッションおすすめ6選

ロンボ ポジショニング ピロー&クッション/ケープ

特徴

  • 医療・介護現場での褥瘡(じょくそう)予防、拘縮対策、体位保持に最適
  • 体位交換や姿勢保持に合わせた様々なバリエーション(RF1〜RF5、スネーククッション、RMシリーズ)
  • クッション単体でも、複数組み合わせても使用可能
  • 専用カバーは通気タイプ・防水タイプ・清拭防水タイプの3種類あり
  • 丸洗い・清拭可能で清潔を保ちやすい

用途に応じた2種類の素材

■ RHOMBO FILL(ロンボフィル)

素材:ハニカム構造の特殊ウレタン(スニペット)

身体の形状にぴったりフィット

面で支えて体圧を分散

菱形カットにより通気性が良く、ムレを軽減

■ RHOMBO MED(ロンボメッド)

素材:スニペット+チップ(硬めの発泡素材)

スニペットの隙間を埋めて安定性を向上

へたりにくく、しっかりした保持力

適度な硬さで身体を支え、緊張を軽減

バリエーション

ウェルピーHC/タイカ

特徴

  • 特殊加工のウレタンチップにより高い安定性と耐久性を実現
  • 少ない力でやさしく体位変換ができる「持ち手・ポケット」付き
  • 身体の接触面積を広げて圧力を分散(従来品比 約20%向上)
  • 丸洗い・高温乾燥対応(洗濯80℃、乾燥100℃まで)
  • 「ホームケア・ハーティーケア・ハイケア」の3つのケア目的に応じた設計
  • 身体にしっかりフィットし、体勢を維持しやすい
  • 表面素材は通気性・吸湿性に優れ、ムレにくく快適

素材

  • 中材:ウレタンフォーム(特殊加工チップ)、ナイロン
  • 表地:ポリエステル
  • ※ミニタイプはポリエステルわたのみ

バリエーション

ビーズパッド/ピジョンタヒラ

特徴

  • 異なる大きさのビーズを使用し、体にフィットして体圧を分散
  • 用途に応じた豊富な形状(腰用・頭用・ひざ用・円座など)
  • 抗菌防臭加工済で衛生的
  • 手洗いが可能で、清潔を保てる

素材

  • 表地:ポリエステル65%、綿35%(プロード:抗菌防臭加工付き)
  • 中材:発泡ポリスチレンビーズ
  • 綿巻ターブ:ポリエステル100%

バリエーション

ナーセントEx/アイ・ソネックス株式会社

特徴

  • オートクレーブ滅菌対応(135℃まで)
  • ふんわり柔らかく肌に優しいオリジナル生地
  • 丸洗いOK、感染症対策にも適した設計
  • 柔軟で体にフィットしやすく、安定した体位保持が可能
  • サイズ展開が豊富で、用途に合わせた選択が可能(ユー型、ロール、ワイドなど)
  • 専用カバーは、2種類から選択可能(オプション)

素材

  • 中材:ポリエステル繊維チップ
  • 表地:ポリエステル100%

バリエーション

ナーセントパット/アイ・ソネックス株式会社

特徴

  • 良肢位保持・体位変換がしやすい多機能パット
  • セットで使用することで身体の安定性が向上
  • 低反発性と弾力性のバランスに優れた特殊ウレタンを使用
  • 床ずれ予防・拘縮対策に有効
  • 通気カバーと防水カバーの2種類から選択可能

素材

  • 中材:低反発性高密度特殊ウレタン
  • カバー:ポリエステル

バリエーション

ジェルトロン体位変換クッション/パシフィックウェーブ

特徴

  • 側臥位(横向き寝)時の皮膚のずれをジェル素材が吸収
  • 安定した体位保持ができ、褥瘡予防にも効果的
  • 高通気カバー/防水清拭カバーの選択可
  • 標準とロングの2サイズ展開

素材

  • 中身(クッション):ジェルトロン、高通気ウレタン
  • カバー:
    • 高通気:表地 ポリエステル90%、綿10%
    • 防水清拭:表地 ポリエステル100%、裏地 ポリウレタンフィルム

サイズ

  • 標準:35×21×12cm
  • ロング:70×21×12cm

まとめ

ポジショニングクッションは、寝たきりの方や身体が自由に動かせない方にとって、快適な姿勢を保ち、褥瘡(じょくそう)を予防する大切な役割を果たします。

本記事では、形状・素材・選び方・おすすめ製品についてご紹介しました。

ポジショニングクッション選定のポイント
  • 形状、素材は使用部位や利用者の状態に応じて柔軟性や安定性を考慮して選ぶ
  • 素材はウレタン・ビーズが主流。皮膚にやさしいジェルもある。
  • クッションカバーは通気タイプと防水・清拭タイプがあり、用途に応じて選ぶ
  • 丸洗い可能など衛生面も確認

    ポジショニングクッションは、目的と使用環境に応じて、さまざまな形状や素材があります。適切なクッションを使うことで、介護される方の安心と、介助者の負担軽減の両方が実現します。

    本記事がお役に立てますと幸いです。

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